弱い犬ほどよく吠える

ダメな大人の見本帳。

君は人間洗浄機

 1か月とちょっとが経ちました。


 DDPもあったし楽しい時間もあったし浮かんだり沈んだり語ったり笑ったりしていたけれど、正直なところ、オタクの精神状態としてお世辞にも健康的とは言えない状態でした。
 発表を聞いた、キャスも聞いた、ちゃんと納得もした、マシンガンのようなイベントラッシュになるべく乗っかれるように準備もしてる。Twitterも普通にやってる。仕事もちゃんとしてる。それなのに前を向きたい私の中でアメーバのように日毎形を変えながらもずっと燻り続けてるこんがらがった何かがありました。

 

 私はそれを「「なのに」の呪縛」と呼んでいました。

 

天性のアイドルなのに、
こんなに楽しそうなのに、
今でもどんどん成長してるのに、
背中押してあげたいのに、
彼が選んだ未来なのに、
1年半後にはいなくなってしまうのに、
自分の立場で考えたらちゃんと理解もできてるのに、
ちゃんと納得したはずなのに、
1度は本音を伝えたいのに、
笑って話していたいのに、
まだ1年以上あるのに。

 

 嫌だもいいよも混ぜこぜで、ただただ現状の輝きに、オタクとして自分のありたい姿に、逃れようのない事実に。素直に受け取って飲み込んで前を向く私もいるけれど、その反面、全てに対立の接続詞をつけてものを考えて、俯いてしまう自分がいました。

 困ったことにそいつはなかなか強力で、ちょっとやそっとじゃ消えてくれなくて、ちゃんとそこにあるはずの楽しいを時としてまるっと飲み込んでしまうこともあって。
苦しいなあしんどいなあ、ずっと見てたいのになあなんて、結局ここにも呪縛の一端が顔を覗かせたりして。
 ちゃんと最後まで見届けようって思ってるから離れることは無いけど、それでもこの感情は2023年12月31日まで続くんだろうかっていう不安がずっとあって、「1年半しかない」しかないからこの時間を大事にしたいと思う反面、「1年半もある」と思う理由の中にはこれもあるんだなと後になって気付きました。さよならまでの準備期間としてはいくらあっても短いけれど、私このまま情緒不安定で泣き暮らすのかなあ、だとしたら1年半ってだいぶ長いなあって。

 

 他にもいろいろ重なったせいもあったのですが、一回ちゃんと整理したはずなのに、日を追うごとにぐっちゃぐちゃになってきて、気持ちの置き場が見つからなくて答えが出ない陰鬱なお気持ちブログを今にも出そうかと下書きをしていたところで迎えたのがフォーゲルさん聖誕祭2022でした。

 

 すごいねフォーゲルさんって。

 

 あの日のキャス以来2回目の明確な「敵わない」がありました。

 

 見せたい自分は、みんなが見たい自分は武道館にいる、だから見て欲しい。
 それから武道館の後の時間でなるべくたくさん皆の願いを叶えたい。
 一生懸命話したい時特有のあのちょっとだけとっちらかった、でも真っ直ぐ晴れ晴れと前を向いて話すフォーゲルさんに、呪縛に捕らわれた私がしゅうしゅうと音を立てて萎んでいくのを感じました。

 

 なーんであんなにかっこいいんでしょうかね。そんでどれだけオタクのこと考えてくれるんだろう。


 好きにさせるだけしておいてバイバイかと思ってたらやっぱかっこいいなあちくしょうめ!もっと好きになるじゃないか!ありがとう結局降参だわ!!
 こっから先はオタクの自己処理能力じゃんって思っていたのにそんなところまでケアしてくれるの?!アフターじゃないけどアフターサービス完璧かよさすが顧客満足度ナンバーワンの男!

 

 めちゃくちゃ幸せ貰ってんじゃんってこれでもかってくらい思い知らせてもらって、抱えきれない多幸感を抱えて帰りながら、途中まで書いていた陰鬱お気持ちブログの構成を今こうして書き換えているところです。

 

 それでも正直ね、未だにありもしないだろう未来に縋っちゃったりはするんです。
 武道館に立った後気持ち変わったりしないかなとかどうしても思っちゃうんですよ。一生往生際悪いから。
 どれだけわかってても無理です。だってずっと見てたい気持ちは変わらないもの。
 だからそんな気持ちに対してはひとまず今は同居を許して、武道館後にフォーゲルのあんたの夢かなえたろかスペシャルが始まったところで、お前まだそこにいたのそろそろおうちに帰んなって促そうかなって思ってます。

 

 きっと私の呪縛はこれで終わりじゃなくて、いつかまた目を覚まして私は捕らえてられてしまうかもしれません。
 でも6/16、6/20って来て今日また一つ大切なものをもらったので、私もちょっとだけ装備が厚くなって、呪縛は弱体化しているかなと思えたのでちょっとだけまたOR(オタクランク)が上がりました。モンハンみたいに言わないで。

 

 MCは両方を集約して私の中で嚙み含めたものですが、本当に幸せな聖誕祭でした。
キュートな1部と大人の2部、かっこいいとかわいいと途中全員置いてけぼりの「?」な主張と世界一かっこいい卒業に向けてのお話と。よかったら他推しさんもぜひ見てみてください。

 

 あとフォトブック良すぎて昇天しました。