弱い犬ほどよく吠える

ダメな大人の見本帳。

Letter

 ちょっと前に1年半もあるなんてお気持ちブログを上げていたのに、時間が経つのは早いですね、気がつけばあと1ヶ月になってしまいました。

 

 12月になったら呟くかブログを書くかしたいなあと思っていたのですが、それよりだいぶ手前だけど1ヶ月前ってどうにも節目というかぐわっと来るものがあって、やっぱ今もう書いときたいなあと思いまして。

 メンバーに向けてじゃなくてこれを読んでくださってる皆様へのお手紙みたいなものです。

 どの立場から何なんだとは思うのですが、どうかどうか皆、心と身体を大切に過ごされますようにというお話です。

 オタク1000人いたら1000通り、1万人いたら1万通りの12月8日があって、なんとも思わないただの1日になる人もいれば、この世の終わりみたいな心境で迎える人もいるかもしれない、横アリで隣にいる友達と同じ考えだと思っていても一つ一つ違っていて。
 だからこういう人へ、って括るのは難しいし、こんなインターネットの片隅で一介のオタクが何か一言二言お気持ち表明したって誰かの何かが変わる訳でもないのは承知の上なのですが。

 どうかご自身を肯定して、思うままにしてあげて欲しいなあと思うのです。

 推しがいなくなって引きちぎれるくらい寂しい自分だったり、推しの卒業を未だに全然受け入れられてない自分だったり、友達がうんと減ってしまう現場を受け入れられない自分だったり、応援したいけど推しがいなくなっちゃうからどこ見たらいいかわかんなくなっちゃいそうな自分だったり、推しはいるけどオタクには一区切りつけたい自分だったり。逆にこれからが楽しみで楽しみで仕方がない自分だったり。

 どんな風に捉えていても、そのご自身を否定しないであげてほしいなあと思うのです。

 胸張って悲しみに暮れたり、逆に何にも思わなかったり、喜んだり心躍らせたり、その全ての感情と行動を受容できたらいいなと。

 そしてどんな感情でもそれはご自身の中の正常なのだと。

 誰かに話したらエッて思われるような心の動きかもしれないし逆に全く動かないかもしれないし、人それぞれきっと違うけれども、どうか(攻撃心を表に出すこと以外は)罪悪感を抱かずにいて欲しいなと思うのです。

 だってしょうがないじゃんこんなの人生の一大事だよ?!!

 

 どうか無理せず、責めず、否定せず。申し訳なさなんて感じませんように。

 

 同時に、これが全ての終わりだとは思わないで欲しいなとも思うのです。

 

 そんな訳ねえじゃんそこまでじゃねえよって思う方は、それはそれで大丈夫です。

 だけど人生全部捧げてて、心が彼らと共にあるから、毎日の辛いを全部ここで浄化させてたから、取り巻く世界があまりにも変わりすぎて、明日からどうやって生きていったらいいかわかんない、っていう人もいるんじゃないかなって思います。

 もしそんな方がこれを読んでくださってたら、まずはあったかくして、食べられる物食べて、目を閉じて、1回朝を迎えることを目指してもらえたら嬉しいです。

 ああやっぱり無理だ辛い、そう思ってもできればもう1日、もう一晩。

 辛いを癒す存在は今目の前から消えてしまって、この先これほど好きになる人は現れないに決まってるって思ってるかもしれないけれど、これがあなたの未来を閉ざす理由にはならなければいいなと思います。

 

 そんなことする訳ないじゃんお前何言ってるのって思うかもしれないけれど。

 というのもその昔、とある大好きなアーティストさんがその活動を終えた日、そのまま未来を閉ざしてしまった子たちが現れたと報じられました。

 

 大好きで大好きで大好きで私この先どうやって生きていったらいいんだよって私も思っていたけれど、それは酷くショッキングで忘れることができなくて。

 

 どうしてもそれを思い出してしまって、それでブログを書きたいなと思っていました。

 伝聞に過ぎないし当たり前っちゃ当たり前だけど、その話はアーティストご本人には2桁年経った今でもタブーだそうです。

 

 その記憶があるから、とてもとても辛くて悲しかったから、どうか、同じようにそれが理由になることがありませんように。

 クソ重な杞憂ブログを書いたオタクだとただ私が笑って指をさされますように。

 メンバーを引き合いに出すのもなんか違う気がして、あくまでもfromただのオタクとしてのお気持ちで、それにはまずご自身を肯定することから始めてあげてください。

 

 私だって未来なんか1mmもわからないから、未来は明るいよなんて軽々しく言えないですけど。

 だけどあのとき大好きのど真ん中でこの世の終わりを迎えたオタクは、今またこうして性懲りも無く生活を投じまくり、別れを目の前にして。あの時の私の言葉で言えば「この世の終わり」は二度とないもののはずなのに、結局経験しようとしていて、そう、月並みな言葉で言えば人生何があるかわからないので。

 あなたのしんどいも悲しいもなんでだよも、全部全部正しいと思います。

 表に出す出さないの選択は必要かもしれないけれど、全然抱えてていいと思います。抱えきれなくていいと思います。

 みんなに等しく残り30日、それから12月9日と2024年があって、それが楽しいなんて思わなくたっていいと思うので。

 

 そうだよなちっとも楽しくないよな!ってネットの向こうで肩組んでくる奴がいると思ってください。

 超楽しいよねええええええって肩揺さぶってくる女がいると思ってください。

 すぐに会えそうな方はまた今度。

 なかなか会えなくなりそうな人はいつか、どこかの世界で、ほんのちょっとでもあなたの支えとなる楽しい何かが見つけられますように。

 

 そしてどこかでまた会えたりしたら、その時はまたどうぞよろしくお願いします。