弱い犬ほどよく吠える

ダメな大人の見本帳。

拝啓、じゃないズ様

 はじめに、大切な人達の門出を祝うブログだと言うのに、3人まとめての、更に言えばグループの中のユニットに宛ててのメッセージとなってしまうことをお詫び申し上げます。

 だけど私はどうしたってこの3人を特に推していて、勿論他の6人も大好きで9人ひっくるめて推しているのですが、それでもやっぱりこの3人に宛てる言葉ばかりが止めどなく溢れてくるので。

 ご本人に宛てて手紙も書くのですが、そこから零れ落ちた、本人にまっすぐに告げるには少しばかり気恥ずかしい言葉をこのインターネットの海に置かせて頂きたいと思います。

 

 フォーゲルさんへ。

 これは多分本当に初めて書くのですが、実はあなたを最初に認識した時に抱いたのは決してポジティブな感情ではなく、漠然とした不安感からでした。

 アイドル気取り真っ最chu!のオーディオコメンタリー、ぱじなるのラストのソロパートの時に(おそらく照れから来るであろう)ぼそりと呟いた「ほんと嫌」、あの一言に私はとてもとてもびっくりしてしまったのです。

 この子は大丈夫なんだろうか、この活動を楽しめているだろうか、辛い思いをしていないだろうかなんて心配になってしまって、当時まだグループを好きになりたてだった私は、この形があっという間に壊れてしまわないか不安で、好きだから注目して見る、じゃなくて心配だから注視する、が貴方に向けた最初の感情でした。あと塩顔童顔好きとしては単純に顔が好みでした。

 それが注目してみたら、話してみたら。俺なんて俺なんてはなかなか変わらなかったけど、あの時俯きがちで自分に否定的だった男の子がぐんぐん前を向いて、上を向いて。

 それはそれは楽しそうにステージの上で飛び跳ねて、人懐っこさとホスピタリティと驚異の記憶力でどんどん会う人会う人虜にして、私もまたその一人でした。

 できること、やれることを見つけてどんどん吸収していこうとする姿がいつでも眩しくて、見ててワクワクするのに不思議な安心感もあって、天然で、普通の男の人なのにちょっとだけずれてて、どうしてそんなにってくらい誠実で、いっぱい言葉を紡いでも最終的にシンプルに「大好き」に帰結してしまうのですが、やっぱり大好きの一言に尽きるのです。

 リアコではないけれど、遡及的に考えて一言で表すと「恋」に当たるのかなって。

 ここを離れてしまうと聞いたとき、アカウントを消してしまうと聞いたとき、本当に本当に寂しくて、なんという大失恋だろうと思ったし、今でもそれは全然変わらなくて、だけどこの日に向けてひとつひとつ丁寧に、できることを全部やって去ろうとする様がなんにも言えないくらいにかっこよくて、そのまま失恋に準えて話をするとするならそんだけいい相手(夢)ならしょうがねえや、幸せになりやがれ!とずっと思っています。

 もうちょっと本音を言うとそうやって思うことでいい女オーラ纏ってやろうと必死にしがみついています。

 神様ありがとうこの人をアイドルにしてくれて。おかげで当面忘れることが出来ないくらい、目にも心にも焼き付いて離れません。

 そう、忘れようったって忘れられるもんですか、なんてことしてくれたんだ本当にありがとうってずっと思っていて、この先ちゃんと我慢するから、次の未来も天職となりますように。

 ただこれは本人にも言ったのですが、めせもあ。の中でもひときわ光るしごできぶり、これで出世しなかったら誰が出世するんだと思うから、えらくなってどんだけ好き勝手やっても怒られない立場になったときに、その好き勝手の「好き」が私たちの好きと重なったりしたらいいなって、これは往生際の悪さ故ですけれどももうしばらくは思わせてください。

 

 にーちゃんへ。

 気づいたらこんなとこにいた、ならぬ気づいたら後戻りできないレベルで好きだった、でした。

 中野で復帰してからなんだかんだコンスタントに特典会にはお邪魔していて、だけど上手なコミュニケーションの取り方がわからなくて、なんだか保護者面談みたいな会話をずっとしていた気がします。

 だけど私が思っているよりも私はずっとにーちゃんのことが好きだったみたいで、お友達から「にーちゃんのチェキ出たけどいる?」と言われて無自覚な私は首をかしげながらそれを受け取っていたりして、傍から見た私は自分が思っているよりもずっと兄が好きに見えていたみたいです。

 「あれっ私この人の事好きかもしれない」と思ったのはお休みのお知らせを聞いたときだったでしょうか、決定打は明確なのですが(DDP一宮のわんにゃんボーカル)、そこに至るまでの変化は緩やかな坂のようで、正直境界線は曖昧で「いつから」が判然としていません。

 ただ、フォーゲルさんと白服さんの卒業発表があった少し後、先述のチェキをくれた友達とは全く別のところで、違う友達と話していた時に色々と細かいニュアンスは割愛しますが「ヨヲコさんは兄推しになる気がする」と言われて口をついて出た言葉が「そうかなあ」ではなくて「なんでわかったの?」だった時点でなんだか色々決まっていました。

 その時にはもういろいろなことが動き始めていて、生まれたばかり、というかやっと自覚した私のこの感情は継続して抱けるものなのか知ることが出来ず、ただ祈るしかなかった、そんな日々でしたし、事情を知らない他の友達からは「自らハードな道にいったね」と言われたりもして、そうして今に至ります。

 どこが好きかと聞かれたら、アイドルとしてとても器用なのにとてつもなく人間臭いところだと思っています。「器用」って多分誉め言葉としてはあまり適切ではないのかもしれないけど、マルチでなんでもできちゃうしとにかくすべての平均点が高いのに表裏一体の危うさみたいなものもあって、でもそれが魅力的で。

 そうして気が付いたら目が離せなくなりました。

 慈しむって言う言葉が一番近いかな。

 今こうなって二つ後悔していることがあって、いっこは自分の性格的にいずれそうなるってわかってたのに無意識のブレーキを変にかけてしまっていたこと、もう一つはいざ飛び込んでみたら本当に楽しい分同じだけ寂しいこと。

 だけど好きを自覚できてよかったです。仲良くなれて本当に嬉しかった。

 文字に起こすと綺麗にひとネタ仕上がってるみたいなレポを書くのが大好きでした。

 あなたを見ている時間は楽しくて幸せで、たくさんお話ししして沢山突っ込んでもらって、素敵な歌声を聴いて、そんな時間を少しでも作れたことは我ながら超グッジョブだと思っています。

 

 野崎さんへ。

 お久しぶりです茶推しです。そうなんですお忘れかもしれませんが茶推しなんです。

 発表があってすぐのチェキ会で、その後行く二人の去就がぱっきり割れていてどうしたらいいかわからず寺のように駆け込んだ私に、思うままに行ったらいいと思うよと背中を押してくれたこと。

 目いっぱい推し切りたいからもしかしたら今年は少しお話しする回数が減ってしまうかもしれないと、そんな失礼な申告をしに行った私に「仕方ないよ」と言ってくれたこと、そして何より迷わず残る道を選択してくれたこと。全てに本当に励まされました。

 1年半真っ暗だったりグズグズだったり、いろんな悪路をもがき続ける中、何も変わらない野崎さんがとてもとても頼もしくて、だから安心して推し切ることができたし、何よりぶっ飛んでておかしいけれどあなたがとても尊敬できるから、来年もここに居ようと思うことが出来ました。

 あんまりにも嫁が1年半フルスロットルでかっ飛ばし過ぎたせいで、私の想像以上に夫が貴方の心配をしていますが、もしお邪魔することがあったらどうか大丈夫と伝えてやってください。

 1年半野放しにしてくれてありがとう。会うたび新鮮に顔の良さにびっくりしたり会話が成立しなかったりしていますが、思ってる以上にちゃんと好きなので、安心してこいつは俺が好きなんだと思っててください。


 じゃないズの皆様へ。

 お前結局誰が好きなんだよと思われそうだし、実際パーテーションのない特典会などはなかなかに気まずく、私の中で「幸せな地獄」と称していました。

 だけどこの人のところにはこういう気持ちで行きたいとか、こういう感情を抱いているとか、そういうのが一人ひとり違っていて、それが「恋」と「慈」と「敬」で、比較の仕様がなくベクトル違いで大好きだったので全員お前が一番でした。

 だから逆を返せば誰かが欠ければ誰かが代わりになるなんてことはなくて、埋め合わせることなんかできないんだけど、大好きな人がいた場所は私の大好きな場所になって、そこに居続けてくれる人は変わらず私の大好きな人です。

 私はあなたたちが大好きで、だけどどれだけ好きでずうっと見ていたくても、その人生に責任を持つことはできなくて、だから各々の道で責任もって幸せになるための選択をした強い人たちを心から頼もしく、推せたことを誇りに思います。

 100%×3で大好きなひとたち、各々の道に幸多からんことを。

 本当はさようならなんだけど、いいんだか悪いんだかあんまりさようならの気持ちになっていなくて、確かに私たちの目の前から2人は姿を消してしまうのだけど、彼らがずっと仲がいいこと、MeseMoa.というグループを愛してくれていたこと、それから当たり前だけどみんな生きて暮らしは続いていくのだという事実に個人的には随分と救われています。

 大っ嫌いだったりどろっどろに揉めたりしてたら絶望的かもしれないけど、そうじゃないもんなあっていうふんわりとした認識でしかないですけど。

 途中下車はするけれど、いずれ身辺落ち着いて、私の心のカサブタも取れて、いつか穏やかな未来が訪れたその先くらいになったら、ふらっと交わる機会が来たりするんじゃないかなって。期待はしないけど絶望はしない、くらいの感じでね。

 でもやっぱり、できればあともう1回とーといが聴きたいな、聴けるといいな。

 気の多いオタクでごめんなさい。3倍お金がかかって、2倍寂しくて、3倍楽しい人生をありがとうございました。

 

 日付変わって明日の横浜アリーナ、いっぱい泣いていっぱい楽しみます。

 それではまた明日。

 

 

※追記※

 ここ最近の心境を各々歌に準えるムーブメント、私もいっこ出したいと思って音源を探しているのがあったのですが、それを見つける前に「これだ」となってしまった別曲があったので置いておきます。

 (ほんとは同じkainatsuさんの違う曲を置く予定だった)

 よかったら飛んで詳細の歌詞だけでも。